ベネッセ

CONTENTS

A. 企業の理念、雰囲気、文化など

B. 社会やお客さんに対する貢献の形

C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

まとめ

 「進研ゼミ+(プラス)」でも広く知られているベネッセホールディングスは、通信教育部門の売上高が2,472億円に至る通信教育業界大手企業です。その他にも高齢者介護や英会話教室「ベルリッツ」、出版事業などを併営しています。


 しかし2014年、ベネッセの顧客情報が外部に漏洩しているのではないかと問い合わせが殺到した個人情報漏洩事件が起きてしまったことで世間を騒がせました。今は徐々に立て直しを図っています。

 ベネッセホールディングスは業界内でも特にグローバルに事業展開を図っている企業でありますが、国内・海外以外にも事業の軸があります。


 それぞれの分野と、各分野のグループ売上高構成比率、それから昨年比の利益の増減について簡単にではありますがご紹介します。

株式会社ベネッセホールディングスHPより)


  • 国内教育(売上高構成率45.2%、昨年比利益減少)

→通信教育「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」、学校向け教育事業、学習塾・予備校事業、こども向け英語教室事業

  • 海外事業(売上高構成率6.5%、昨年比利益増加)

→中国や台湾での幼児向けを中心とした通信教育事業

  • 介護・保育(売上高構成率24.0%、昨年比利益減増加)

→入居介護サービス事業、在宅介護サービス事業、保育園・学童運営事業、看護師・介護士の人材紹介及び派遣事業、高齢者向け配食サービス事業

  • 語学(売上高構成率14.0%、昨年比利益減少・赤字転落)

→語学教育事業、ELS(留学支援)事業、グローバル人材教育事業、通訳・翻訳事業

  • その他(売上高構成率10.3%、昨年比利益増加)

→テレマーケティング事業、通信販売事業「たまひよの内況」「たまひよSHOP」、妊娠・出産・育児雑誌「たまごクラブ」「ひよこクラブ」、情報システムの保守・運用事業、情報処理サービス事業



 ここからは、企業研究でチェックすべきポイントでの分類に沿って企業情報をご紹介していきます!


A. 企業の理念、雰囲気、文化など

 企業理念、経営者の想いや会社の雰囲気・文化が大切だと考えている方は必見の項目です。


 グループの理念として、「よく生きる」という言葉が知られているかもしれません。これはラテン語の「bene(よく)」と「esse(生きる)」を組み合わせた「Benesse」という名前の由来になっています。

 ベネッセはコンプライアンス重視という特徴もありますが、組織の文化としてはフラットというよりは体育会系な縦社会色の方が強いようです。



B. 社会やお客さんに対する貢献の形

 「誰かの役に立つことがしたい」「企業として社会に貢献すべき」といった志向の方は押さえておきたい項目です。


 ベネッセホールディングスのCSRは『企業理念「Benesse=よく生きる」から始まる新しい社会価値づくり』に基づいています。赤ちゃんからお年寄りまで幅広く、一人一人の「よく生きる」を実現すべく取り組んでいます。

 また事業としても「教育」という分野であるため、直接的に顧客(主に消費者個人)に価値を提供していくことができます。そして教育は学力の向上はもちろんのこと人格形成にも関わったり、その後の人生の豊かさにもつながったりする分野です。

 社会貢献性や顧客への直接的な貢献を重要視している方であれば適した事業・業界かもしれません。


C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

 「どんどん成長したい」「若いうちから活躍したい」という志向の方であれば見ておきたい項目です。


 ベネッセでは業務のマニュアルがしっかりと整えられているようで、タスクも比較的幅広く経験できます。その点が良いと思うか、あまり望ましくないと思うかは人によりかなり違うところでもあると思いますが、専門性を高めて自分の市場価値を高めたいとか、いずれ独立して自力でやっていきたいというような成長意欲がある方にはあまり適していないかもしれません。ただ、マルチタスクへの対応力などは培われやすい環境かもしれませんね。

 しかしベネッセでの勤務経験がある方の多くは若いうちから色々と任されやすいという話もよく聞きます、その点は自分次第で責任感を持って働ける環境でもあると思います。


D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

 「自分に合った働き方をしたい」「会社にどんな制度があるかが大事」という方はチェックしたい項目です。


 ベネッセは比較的男女館での役割の差がないような文化で、育休・産休も整っています。女性が働きやすく、かといって男性も働きやすいような企業の一つです。

 福利厚生がしっかりしているので、自分らしい働き方、ワークライフバランスを重視したい方には良い環境とも言えます。



E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

 「いい企業に勤めたい」「高い年収を目指したい」といった方は確認しておきたい項目です。


 ベネッセは、教育・学習塾業界では通信・出版の分野でリクルートホールディングスに次ぐ規模です。部門の売上高は2,472億円で、通信教育以外にも冒頭でご紹介したような多様な事業展開を行っています。

 民間への認知度もかなり高い有名企業で、サービス名称も企業名もよく知られています。

 本社は岡山県岡山市、東京本部は多摩市にあります。平均年収は、有価証券報告書によると930万円、平均年齢は44.7歳です。


まとめ

 ベネッセについてざっと知ることはできたでしょうか。

 印象としてはガツガツ成長を求めるというより、働きやすさや事業の社会貢献性・社会的意義や企業理念に共感した方が目指すのではないかと思います。業界としては国内の少子化が進む厳しい状況ですが、アクティブラーニングや他の事業の拡大なども今後進んでいくと思われますので、動向に注目してみてください!


編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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