JR東日本(東日本旅客鉄道)について

CONTENTS

A. 企業の理念、雰囲気、文化など

B. 社会やお客さんに対する貢献の形

C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

まとめ

 JR東日本は、日本国有鉄道から事業を引き継いだJRグループの中でも最も事業規模が大きい、鉄道業界最大の会社です。営業エリアは、関東甲信越から東北までをカバーしており、営業キロは69線区延べ7,457.3kmに及びます。また、1日当たり列車本数12,416本、輸送人数約1,750人を誇っています。

 旅客鉄道事業や貨物鉄道事業の他にも、旅行業、不動産業・ホテル業、広告業など事業内容は多岐に渡っており、不動産業の一例としては、ルミネやアトレといったショッピング事業が挙げられます。


 ここから、企業研究でチェックすべきポイントでの分類に沿って企業情報をご紹介していきます!


A. 企業の理念、雰囲気、文化など

 企業理念、経営者の想いや会社の雰囲気・文化が大切だと考えている方は必見の項目です。


 JR東日本グループは、以下のような企業理念を掲げています。

[「私たちJR東日本グループは、駅と鉄道を中心として、お客さまと地域の皆さまのために、良質で時代の先端を行くサービスを提供することにより、東日本エリアの発展をめざします。
私たちは、「究極の安全」と「サービス品質の改革」に向けて、挑戦を続けます。また、技術革新やグローバル化の推進を通じて、幅広い視野を持つ人材の育成、鉄道の進化の実現、沿線価値の向上など、グループの無限の可能性を追求します。
私たちは、「信頼される生活サービス創造グループ」として、社会的責任の
遂行とグループの持続的成長をめざします。」]

  また、企業理念に基づいて3つの行動指針を示しています。

[1.お客さま・地域とともに
私たちは、まごころをこめたサービスを行い、お客さまと地域の皆さまのご期待を実現します
2.安全・品質の向上
私たちは、安全で安定した輸送とサービス品質の向上をめざします
3.無限の可能性の追求
私たちは、幅広い視野と挑戦の志を持ち、グループが持つ無限の可能性を追求します]

 JR東日本は、JR東日本グループの一員として、上記の理念、行動指針に基づき、より安全で品質の高い鉄道サービスの提供を目指すことを宣言しています。

 社風としては比較的固く、年功序列で上下関係が厳しい傾向にあるようです。これは、JR東日本がもともと国の所有する鉄道であったためでしょう。付き合いの飲み会も少なくはないようなので、JR東日本に対する向き・不向きは人によってハッキリと分かれるかもしれません。

※([]内は、JR東日本HPから抜粋)



B. 社会やお客さんに対する貢献の形

 「誰かの役に立つことがしたい」「企業として社会に貢献すべき」といった志向の方は押さえておきたい項目です。


 JR東日本グループは、Aであげたグループ理念の中で

「私たちは、『信頼される生活サービス創造グループ』として、社会的責任の遂行とグループの持続的成長をめざします」

と掲げています。このグループ理念に基づき、社会から寄せられる期待やステークホルダーからの信頼に応える企業であり続けたいという姿勢をとっています。CSR活動にも積極的で、鉄道ネットワークを活かした地域活性化プロジェクトや、沿線に保育園を始めとする子育て支援施設の開設を進める事業などを行っているようです。


 JR東日本は、鉄道という人々の日常生活に密接し、社会や地域に不可欠な事業を基盤としています。公益的な使命を担う企業として、鉄道の安全を守ることはもちろん、ステークホルダーからの信頼に応えることが必要だという意識をもって仕事に臨むことになると思います。


C. 成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

 「どんどん成長したい」「若いうちから活躍したい」という志向の方であれば見ておきたい項目です。


 JR東日本では、入社後約3週間集合研修が行われます。社会人としての[ルール・マナーやチームワークに加え、安全・サービスなどの事業運営の基本的な考え方]を学びます。ポテンシャル採用では、それに加えて駅や運転職場、車両といった技術系の職場で6ヶ月ほど実習が行われるようです。その他にも、異業種の人々との交流を図る社外研修や、グローバル人材育成のための留学制度、社員が個人で能力を高めるための通信研修など、しっかりした教育制度が整えられています。


 国鉄が民営化された企業ということもあり、JR東日本の社風は比較的固く、年功序列の傾向があります。1年目から裁量権が与えられるというよりは、最初はしっかりした教育・能力開発をするという色が強いでしょう。しかし、女性社員は年々増加しており、2016年4月現在、約6,500名が駅・車掌・運転士・メンテナンス業務、企画部門などさまざまなフィールドで活躍しています。管理者として活躍する社員も増えてきているため、女性が活躍できる職場だといえます。

 ベンチャーのような「最初から何でも自分で考えてとにかくやる」というよりはしっかりとした教育がある環境です。どのような環境であれば自分の望む成長が叶うのか、しっかり考えてみてください!


D. 研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

 「自分に合った働き方をしたい」「会社にどんな制度があるかが大事」という方はチェックしたい項目です。


 JR東日本では、主に2つの採用形態に分かれており、自分の望むキャリアに合わせて選ぶことができます。

1.ポテンシャル採用

JR東日本エリア全域において、現場第一線での業務だけでなく、支社・本社の企画部門やグループ会社のさまざまな分野で、総合職として活躍する働き方。

2.プロフェッショナル採用

配属エリア内を基本として、現場第一線での経験を積み、その後は企画部門や現場の管理者など、鉄道事業のプロフェッショナルとして活躍する働き方。


 どちらも文理不問なので、自分がどんなキャリア形成をしたいのかを考えて選んでください。入社後のポテンシャル採用とプロフェッショナル採用の転換制度は、基本的には設けられていないようです。


 福利厚生の面では、育休や産休など、法律で定められている福利厚生に加えて、「カフェテリア・プラン(選択型福利厚生制度)」を導入しており、カフェテリアで好きなメニューを選ぶように社員それぞれのライフスタイルやニーズにあわせて、会社が用意した福利厚生メニューを一人ひとりに配付されたポイントの範囲内で自由に選択できる制度です。具体的には、独身者・単身赴任者のための1人用個室の寮や、家族向けの社宅が設置されている他、余暇クラブ活動の実施や直営医療機関の開設などが行われています。余暇クラブ活動では、運動系21クラブ、文化系7クラブが活動をしており、健康増進や明るい職場づくりに寄与していると思われます。また、業務の内容上移動が多いため、自社線の普通電車運賃が無料になるようです。福利厚生はかなり充実しているといえるでしょう。


E. 業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

 「いい企業に勤めたい」「高い年収を目指したい」といった方は確認しておきたい項目です。


 JR東日本は、営業エリアも7,457.3kmと広く、鉄道業界トップの会社です。人々の生活に密着する鉄道事業を基盤として、駅中商業施設といった不動産業にも注力しています。社会貢献の意識もかなり強いといえる大手企業なので、就活生からの人気が高いようです。有価証券報告書調べでは、JR東日本の平均年収は約705万円とされています。ここ10年間で見ても、670~698万円と比較的安定しています。年収は群を抜いて高いわけではありませんが、鉄道業界の中では高水準であり、一般的な一部上場企業の年収といえるでしょう。


まとめ

 さて、ここまでJR東日本についてザッと特徴やポイントをご紹介してきましたが、企業に対する理解は深まったでしょうか?自分の就活の軸をしっかり持った上で、JR東日本が自分に合っていそうかどうか考えてみてくださいね。


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編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

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