飲食業界の特徴と動向

CONTENTS

飲食業界の特徴

外食業界の特徴

中食業界の特徴

 顧客層は一人暮らしの若年層からお年寄り、それから家族でも少し忙しくて手料理の手間を省きたい30~50代の男女も該当します。

カフェ・スイーツ業界の特徴

飲食業界の動向

外食業界の動向

中食業界の動向

カフェ・スイーツ業界の動向

飲食業界の特徴

 ファミレス・レストラン・ファストフード・居酒屋など飲食業界は非常に身近で、アルバイトの経験をしたことがあるという方もたくさんいることと思います。その一方で、というか経験したことがあるからこそ、人によっては「飲食業界は激務「仕事が大変だがあまり給料は良くなさそう」といったイメージを持つことが少なくない業界でもあります。


 国内の外食市場の市場規模は2017年3月時点で約25兆1,816億円と、衣食住の食にあたることもあり非常に大きな市場です。カフェ・スイーツの市場でも1兆1,270億円、中食の市場でも9兆5,881億円程度の規模であると言われています。


 飲食業界は、このように「外食」「中食」「カフェ・スイーツ」で分類して捉えると整理しやすいと思います。ということでここからはその3つそれぞれについて特徴や動向をまとめてみます。


外食業界の特徴

 外食と一言で言ってもファストフード、ファミレス、回転ずしや居酒屋など様々な業態があります。ファストフードではマクドナルドや牛丼チェーン店などが特に有名どころですが、ファストフードはやはり「安さ」「手軽さ」が売りです。そのため低価格でいかにお客の回転率を上げるかに重点をおいて経営しているところがほとんどです。「本来高級・贅沢というイメージだった寿司を安く気軽に」という売り出しで好調な回転ずしも、多くの場合ファストフード店に近い戦略をとることが多いです。


 ファミレスではガストやバーミヤン、ジョナサンなどを擁するすかいらーくグループ、それからサイゼリヤやゼンショーグループが大手ですが、こちらは多様な料理があり複数名で来店してもそれぞれの食べたいものがあることや値段の手頃さ、長居できることなどが魅力となっています。特にサイゼリヤに関してはファストフードではなくしっかりとしたイタリアンを味わえるのにかなり低価格、という点で好調のようです。一方でロイヤルホストなど価格設定は少し高めで居心地や料理の質を追求する戦略をとるところもあります。


 居酒屋では白木屋や魚民や笑笑など擁するモンテローザ、庄やの大庄などがありますが、総合居酒屋は苦戦、専門業態は好調というように、戦略・業態によって明暗が分かれているようです。


中食業界の特徴

 続く不景気の中で外食の需要が伸び悩んでいますが、その一方で「中食」と呼ばれる業界が伸びています。

 これは総菜や弁当を外で購入し、持ち帰って食べることを意味していますが、この中食の需要の高まりには不景気で食費をあまりかけたくないという消費者心理以外にも、単身世帯の増加・一人を楽しむという考え方の広まりなども背景にあるようです。


 ほっともっとのプレナス、ほっかほっか亭のハークスレイ、オリジン弁当のオリジン東秀といった総菜・持ち帰り弁当や、宅配ピザ、セブンイレブンなどが提供する宅配弁当サービスも中食業界に該当します。

 この業界はこれから少子高齢化・人口減少や個の志向が加速していくと予測されるこれからの時代も需要が高まりそうですが、競争も激しくなっていきそうです。

 顧客層は一人暮らしの若年層からお年寄り、それから家族でも少し忙しくて手料理の手間を省きたい30~50代の男女も該当します。

カフェ・スイーツ業界の特徴

 カフェは今や首都圏にかなりの数の店舗が存在しており、競争の激しい業界の一つです。少し高いが商品や居心地で人気のスターバックスコーヒージャパン、もう少し手軽で軽食も人気のドトール・日レスホールディングスなどカフェ業界でもそれぞれのブランディング・差別化が重要となっています。


 また、スイーツではミスタードーナツのダスキン、B-Rサーティワンアイスクリームなどが消費者に親しまれています。

 カフェやスイーツは中食業界よりも顧客の年齢層が幅広いのが特徴の一つと言えます。



飲食業界の動向

 不景気が続くと消費者の財布のひもがかたくなり、食費節約のために外食の機会を減らすという人も少なくありません。そのため、飲食業界は景気の動向に左右されやすい業界であると言えます。

 しかし、例えば不景気で食費節約の志向が強まると、単純に飲食業界全体が不調に陥るわけではありません。外食よりも比較的手頃な中食の需要は伸びやすくなります。

そこで、業界の動向についても外食、中食、カフェ・スイーツそれぞれでまとめてみましょう。


外食業界の動向

 ここ数年での動向として押さえておきたいのが、人気ゲームアプリ「ポケモンGO」との提携によるファストフードの活況肉ブームちょい飲みといったトレンドです。


 まず「ポケモンGO」はファストフードの大手チェーンであるマクドナルドと提携し、大きな効果をもたらしました。一時期大手チェーンの不祥事などによってファストフード全体としての勢いがしぼんでいましたが、2016年の夏頃以降はその効果もあって居酒屋・パブ、ファミレスの売上高を逆転する事態になりました。また、牛丼チェーン各社も牛肉の調達価格の下落などで業績が回復傾向にあります。


 それから牛角をはじめとする肉業態の飲食店も、ここ最近の肉ブームによって追い風が吹いている状況です。


 ファミレスに関しては低価格戦略の企業は売上を維持・向上できているものの、高級志向戦略の企業では苦戦しているようです。


 居酒屋に関しては、はなの舞や豊丸水産といった海鮮系に特化した居酒屋を運営するチムニーのような専門業態の居酒屋は好調であるものの、総合居酒屋チェーンは苦戦しています。人手不足による人件費の高騰や若者の居酒屋離れも背景にあると考えられるので、専門業態の居酒屋のように、しっかりと特徴を打ち出して差別化を図っていくことが求められているようです。


 それからここ数年でのブームとして「ちょい飲み」というワードが注目されています。これは居酒屋のようにがっつりお酒を飲むのではなく、帰りがけに一杯だけ、食べ物も少しつまむ程度に、といったニーズに応える形の業態やそのような飲み方そのものを指します。

 あまり食費をかけたくはないが気軽にふらっとお酒も嗜みたいという需要の高まりはまだ続きそうで、吉野家が開始した「吉呑み」がそのブームの火付け役となったようです。


中食業界の動向

 中食業界は少子高齢化・人口減少や単身世帯の増加、女性の社会進出なども背景としてその需要を伸ばしています。手軽に一人分だけ食事を用意できる惣菜やお弁当でムダなく簡単に食事を済ませることができるので一人暮らしの若年層やお年寄りからのニーズがあり、さらに飲食店に入ると高くついてしまうが帰ってから料理するのも大変という働く人たちの助けにもなっています。

 特に若年層の間では、友人と集まってお店ではなく家に惣菜などを買って帰ってみんなで食卓を囲むというような形もコスパや気楽さといった面で人気のようです。


カフェ・スイーツ業界の動向

 人手不足で人件費高騰などが飲食業界全体の課題となっているところですが、カフェ・スイーツ業界では、レジで注文・受け取りを済ませてお客に自分で席まで運んでもらうというセルフサービス型や、チェーン展開で一括仕入れを行い規模の経済性を生かしたコストダウンなどによって、業界としては堅調のようです。


 また、一時期は低価格カフェがかつての喫茶店を飲み込んだものの、また喫茶店のようなこだわりのコーヒーを売りにしたカフェも人気が出てきています。コーヒーだけでなくカフェの空間そのものをサービスとして提供したり、ドリンクのメニューもコーヒーだけでなく工夫を凝らした商品を開発したりと、各社様々な戦略を打っています。


 しかしそのようにカフェの出店が相次いでいるため、各社の競争は激化しています。

スイーツに関してもセルフサービス型やチェーン展開などでコスト削減を図り、商品開発で消費者のマンネリ化を防ぐといった部分ではカフェに近い動向があるようです。


編集者

JobSpring Online編集部

後悔のない就活を応援するメディア「JobSpring Online」のメディア編集チーム。

構成メンバー: コンサルタント、人材業界マーケター、学生ライター、etc.

TOPIC

新着記事
TOPへ