日本マイクロソフト

　日本マイクロソフトは、アメリカのワシントン州に本社を置くソフトウェア開発・販売のアメリカ大手企業・マイクロソフトコーポレーションの日本法人です。マイクロソフトは1975年にビル・ゲイツ氏とポール・アレン氏らによって設立されました。

　日本マイクロソフトは「モバイル ファースト＆クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニー」として、ソフトウェアやクラウドサービス、そしてデバイス開発・販売などの領域で事業を展開しています。WindowsシリーズやOfficeシリーズなどの製品・サービスは一度は利用したことがあるという方がほとんどなのではないでしょうか。

　ここからは、企業研究でチェックすべきポイントでの分類に沿って企業情報をご紹介していきます！

A.　企業の理念、雰囲気、文化など

　企業理念、経営者の想いや会社の雰囲気・文化が大切だと考えている方は必見の項目です。

　日本マイクロソフトの企業ミッションは、日本マイクロソフトHPから引用すると

Empower every person and every organization on the planet to achieve more.（地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする）

です。このミッションに基づいて、革新的で安心できるインテリジェントテクノロジーを通じて日本の社会変革に貢献する企業像を目指しています。

　もとがアメリカ企業ということもあり、文化としては日本の大手企業というよりも自由で、しかし自分で何事もやらなければならない実力主義的な空気です。縦社会ではなくフラットで、しっかり自分の仕事をして成果を出せていれば評価されるという企業です。

B.　社会やお客さんに対する貢献の形

　「誰かの役に立つことがしたい」「企業として社会に貢献すべき」といった志向の方は押さえておきたい項目です。

　マイクロソフトの製品は世界的に多くの人の役に立っており、今やなくては困るという方も少なくないと思います。そんなインフラ的な製品の開発や改良、販促に携わることで社会的に多くの人の役に立つことができます。基本的には法人営業なので、個人営業で個人のお客さんから感謝されるような仕事がしたいという人には少しイメージが合わないところもあるかもしれません。

　また、マイクロソフトの開発職であれば世界最高峰の技術力で優秀な人材と協力し大きなプロジェクトに携わり、大きなインパクトのある仕事をするチャンスもあります。

C.　成果主義・年功序列、昇進・教育、若手の活躍など

　「どんどん成長したい」「若いうちから活躍したい」という志向の方であれば見ておきたい項目です。

　日本マイクロソフトは母体がアメリカ企業であることから、日本の大手企業とは異なり自由な社風です。しかし自由には責任も伴い、しっかりと実績を出していくことが求められます。その点で実力主義的な文化があり、また昇進に関しても年功序列は重視されないため、若手のうちから活躍するチャンスが大きそうです。

　教育に関しては日本の大手企業のような「長い目で見てじっくり育てる」という方針とは言えず、外資系のように「自分からわからないことを聞きにいく」「教えてもらえるのが当たり前ではない」というような文化です。それがあっている人もいればそうでない人もいると思うので、成長を望む人は自分がどのような環境の方が成長できそうか、そもそもどんな風に成長していきたいのかをしっかり考えてみましょう。

D.　研修教育の制度、福利厚生、残業、勤務地など

　「自分に合った働き方をしたい」「会社にどんな制度があるかが大事」という方はチェックしたい項目です。

　日本マイクロソフトは勤務時間や勤務場所など働き方に関して柔軟に許容されており、フラットで自由な社風です。2016年には社員のワークスタイル変革の加速に向けて就業規則を変更し、少し話題になりました。その変更というのは在宅勤務制度の廃止・テレワーク勤務制度の設立と、フレックスタイム制度におけるコアタイムの廃止です。

　このような柔軟性があれば、実力があるのに働き方の制限によって働き続けることができない・十分に力を発揮できないという人を減らすことができますし、従業員の満足度向上にもつながります。また、昨今の働き方改革に対する先進的な取り組み姿勢をとる企業というブランディングにもつながっています。

E.　業界内の位置付け、年収、オフィス環境など

　「いい企業に勤めたい」「高い年収を目指したい」といった方は確認しておきたい項目です。

　日本マイクロソフトは1986年に設立し、2017年7月時点で従業員数は2,150名です。国内の売上高は非公開となっています。本社は東京都の品川です。

　日本マイクロソフトは世界40カ国以上で展開しているGreat Place to Workによる世界最大級の従業員意識調査である「働きがいのある会社」ランキングに10年連続でベストカンパニー入りしており、業界内で非常に大きなシェアを占めているだけでなく、従業員にとっての環境や仕事の満足度も高い企業であると言えます。

　給与に関しては実力主義的な文化であることもありインセンティブの割合が大きいため、しっかりと成果を出すことができれば高い収入も望めそうです。

◼︎まとめ

　さて、ここまで日本マイクロソフトについてザッと特徴やポイントをご紹介してきましたが、企業に対する理解は深まったでしょうか？自分の軸をハッキリとさせた上で、日本マイクロソフトが自分に合っていそうかどうか、改めて考えてみてくださいね。